任意整理とは、債務整理方法の1つです。
債務整理とは、借金を抱えている方に向けた制度で、いくつかの方法がありますが、それぞれの方法に従って、借金の額を減らしたり、返済に猶予を設けたりすることによって、返済の負担を軽くすることができます。
任意整理のほかには、個人再生や自己破産といった制度も設けられています。
債務整理を検討する際には、制度ごとに異なる特徴があり、メリットやデメリットもさまざまであるため、それらを加味して最適な債務整理方法を捜すことが大切です。
本稿では、任意整理のメリット・デメリットについて解説していきます。
任意整理とはどういった制度か?わかりやすく解説
任意整理とは、債権者(消費者金融などの貸金業者)と話し合いをすることにより、借金を減額したり、無理なく返済できるように猶予を設けてもらったりする方法です。
債権者との交渉は、法律の専門家である弁護士などの代理人を通して行うことになります。
多くの手続きを要さず、債権者との話し合いによって借金を減らすことができる点が大きな魅力といえます。
任意整理のメリットとデメリット
ここからは、任意整理のメリットとデメリットについて、他の債務整理方法と比較しながら、分かりやすく説明していきます。
- ①任意整理のメリット
- まず、メリットについて、任意整理において、債権者との交渉を担う代理人には、守秘義務があります。
そのため、債務整理をしているということを周囲に知られることなく、隠したまま債務整理を進めることができます。
また、代理人と債権者とが直接交渉をするため、個人再生や自己破産とは異なり、裁判所を介することなく債務整理をすることができます。
つまり、裁判所に申立てをするといった難しい手続きが必要ないということです。 - ②任意整理のデメリット
- 上記①でご説明したようなメリットがある一方で、デメリットもあります。
それは、借金の大幅な減額が期待できないという点です。
債権者との交渉自体は難しくないとしても、そこで和解し、借金の一部を免除してもらうといったことは難しく、大幅に借金を減らすことがあまり期待できないといえます。
個人再生では一定の割合で借金を減らすことができ、自己破産に関しては借金をゼロにすることができることと比較すると、任意整理は債務整理の効果が小さいといえるでしょう。
また、任意整理をすると、その後約5年間は新たに借入をすることができない点もデメリットといえます。
この点は、個人再生や自己破産も同様に、その後の借入が困難になるため、共通しています。
借金問題に関するご相談は、司法書士法人As birdsにおまかせください
司法書士法人As birdsでは、任意整理をはじめとする、債務整理全般に関するご相談を承っております。
任意整理だけでなく、債務整理の方法はいくつかあります。
借金の返済でお悩みの方は、どの方法が最適か、どのようにして借金を減らすことができるのか、といったことについて、まずはお気軽にご相談ください。