相続で頻繁に起きる問題として預貯金の名義変更が挙げられます。
通常、口座の持ち主が死亡するとその人の預貯金の口座は凍結され、一切の金銭を引き出すことが出来なくなります。金融機関は、親族から死亡した事実の申立てを確認した時や新聞の訃報欄で事実を確認した時に、口座の凍結を行います。
また、銀行が口座を凍結しておらず、口座の所有者が死亡した事実を金融機関に黙ってATMなどでお金をおろしてしまった場合、他の相続人から「その行為は横領や詐欺である」と責められるリスクがあります。
これは少額であっても個人の預貯金は遺産の一部であり、相続人の間で合意がないと後に大きなトラブルを引き起こす恐れがあるということなのです。
この凍結を解除してもらうためには、口座のある金融機関へ出向き、必要な書類を提出しなければいけません。
その際に必要とされている書類として以下のものがあります。
・金融機関にある相続手続き書類
・法定相続人全員の署名と実印の押印
・被相続人の出生時までさかのぼった戸籍謄本
・相続人全員の戸籍謄本
・遺産分割協議書
・通帳、証書
・その他、必要とされた書類
金融機関によって必要な書類は異なりますが、概ねこれらの書類が必要とされています。上記の書類を提出することで口座の凍結が解除が行われます。
司法書士法人As birdsでは、武蔵野市、世田谷、杉並区、中野区を中心に、預貯金の名義変更に関するご相談を承っております。預貯金の名義変更の際に必要な書類や口座の凍結を解除してもらう流れなど、預貯金の名義変更に関して少しでもわからない点がある場合には、お気軽にご相談ください。
預貯金の名義変更
司法書士法人As birdsが提供する基礎知識
-
民事信託の5大機能
家族信託には主に5つの重要な機能があり、それぞれ「名義集約機能」「条件付き贈与機能」「財産分離機能」「...
-
相続財産の名義変更
被相続人が亡くなると、被相続人が所有していた財産は相続財産として各相続人に分配されます。 しかし、相...
-
相続登記(不動産の名義...
相続登記とは、亡くなった被相続人から土地や建物などの不動産を相続した際に発生するもので、所有権移転によ...
-
限定承認申立書作成
限定承認とは、相続財産を相続する際に、相続財産を超える債務を相続せずに済む方法のことです。一見便利な...
-
信託を成立させる方法
民事信託を成立させるには信託契約の締結、遺言、自己信託の3つの場合が存在しています。 ■信託契約 委...
-
遺産整理を司法書士に相...
遺産整理の手続きを自分で行う事は不可能ではありません。ただ、そのためには膨大な時間や肉体的な負担のみな...
-
遺言書にはどのくらい効...
遺言書は、死後の法律関係を定めるための最終意思表示であり、被相続人が死後の自分の財産の行方を定めるため...
-
民事信託のメリット、デ...
民事信託を利用するメリットは多く、本来の目的である、柔軟な財産管理や遺産承継はもちろんのこと、信頼でき...
-
教育費
■離婚と教育費 教育費とは、学費や学習塾等の費用を指します。これに対し養育費とは、未成年の子どもが成長...