限定承認とは、相続財産を相続する際に、相続財産を超える債務を相続せずに済む方法のことです。一見便利な方法に見えますが、限定承認を行うには相続人全員の合意やその後の清算手続の煩雑さから、実際にはあまり利用件数は多くありません。ここでは、そんな限定承認の申立書の作成について紹介していきます。
まず、限定承認の申述の際には、①限定承認の申述書、②申述人全員の戸籍謄本、③被相続人の出生から死亡までの全ての戸籍謄本と住民票の除票又は戸籍附票、④財産目録、⑤当事者目録が必要となります。
さらに、申述人の構成によっては、追加で書類が必要になります。例えば、申述人が被相続人の配偶者のみの場合や、被相続人の兄弟姉妹がいる場合は、被相続人の両親の出生時から死亡時までの全ての戸籍謄本、被相続人の直系尊属の死亡の記載のある戸籍謄本、被相続人の兄弟姉妹で死亡している人がいる場合はその人物の出生時から死亡時までの全ての戸籍謄本、等があります。
それらの申述書類が揃ったら、被相続人の最後の住所地にある家庭裁判所に申述書類を提出することによって、申述手続は完了です。
司法書士法人As Birdsでは、武蔵野市、世田谷、杉並区、中野区を中心に、一都三県にて、相続財産の名義変更や遺産整理、遺言、相続人調査、遺産分割協議、相続放棄、限定承認などを承っております。お気軽にご相談ください。
限定承認申立書作成
司法書士法人As birdsが提供する基礎知識
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